人は、自分の感覚と実践によって人生を整え直すことができる。 私はそう信じています。
日々の暮らしの中で、ふと内側に絡まりを感じたとき、私が効果的なセルフケアとして頼りにしているのが「ノートになんでも書いていく」という静かな儀式です。
この記事では、私が日常に取り入れている「書く」という魔法について、綴ってみたいと思います。
思考を外へ置き直す、モーニング・ページ
ただノートに書き出す。それだけで、頭の中で絡まり合った思考が止まり、心の澱みが薄れていく。それが私にとっての「書く」という魔法です。
私が元気な日の朝の習慣として行っているのが、「モーニング・ページ」というもの。 これはジュリア・キャメロンが提唱したメソッドで、朝起きてすぐ、頭に浮かんだことをそのままA4サイズ(※日本語の場合)が埋まるまで書き続けるというものです。 「眠い」「書くことがない」という言葉でさえ構いません。ひたすら文字にしていくこの作業を、彼女は「脳の排水」と呼んでいました。 毎朝これができると、脳の奥の疲労が静かに取れていく感覚があります。
とはいえ、「毎日必ずやる」と自らを縛るのは息苦しい。ですから、内側にモヤモヤが溜まった時に集中的に行ったり、朝少し早く起きられた日だけページを開いてみたりと、自分の感覚に正直に、ゆるやかに取り組むことを許しています。
日々の手触りを記録するライフログ
もうひとつ、私が大切にしているのが「ライフログ」です。 これは誰かに見せるためのものではなく、あくまで自分の人生のデータを静かに残すための記録です。
「自分ではどうしようもない」と感じるような困難な時期であっても、 ・今日食べたもの ・やったこと ・会った人 ・嬉しかったこと など、毎日の事実をほんの数分だけ手帳に書き留めていく。
バーチカル手帳を使って、「時間+こと」を中心に記録していくだけでも、あとから自分の過ごした時間を俯瞰する役に立ちます。
この実践を通して私が気づいたのは、毎日の簡単な記録は、「この期間、特になにもできなかった」という輪郭のない自己否定から、私を守る強固な「盾」になるということでした。
事実をただそこに置くだけで、なぜか静かに気力が戻ってくる。 これもまた、私の愛する「書く」魔法のひとつの形です。
書く魔法と共に生きる
お気に入りのノートを選び、1日のうちの静かな時間を見つけて、書き出してみる。見開きを分割してログ用の枠を作るなど、ご自身の心地よいフォーマットを探すのも楽しい作業です。
ただノートとペンを用意し、文字を書く。 そんな小さな営みが、私の心の負担を減らし、日々に魔法を宿してくれます。
「書く」ことは、絡まりをほどき、私を私へと還してくれる、第一の魔法なのです。
