雨が続く季節。外に出るのが億劫になり、洗濯物も乾きませんね。
ただ、余裕のある雨の日に聞く雨音は、私の意識を静かに内側へと向けてくれます。
私は時折、外の雨音に耳を澄ませながら、自分の内側にある庭にも、静かに雨を降らせる時間を持ちます。
それは、想像の力を使って内面の絡まりをほどき、心身を洗い流す小さな実践です。 特別な道具は必要ありません。
ただ、少しの静けさと、目を閉じる時間があれば十分です。
安全で誰にも邪魔されない場所と時間を見つけて、少しだけ目を閉じるのです。
あなたも、よろしければ静かな場所で、その気配を感じてみてください。
内なる庭へ
まずは、何度かゆっくりと呼吸を繰り返すことから始めます。
吸い込む息とともに、新鮮な空気が自分の中を巡り、吐く息とともに、肩の力が少しずつ抜けていくのを感じます。
そして、自分の内側にある、誰にも侵されない安全な庭を思い描きます。
そこは、豊かな緑に囲まれた静寂の場所。
そばには、自分を見守るように一本の大きな樹が立っていて、風が葉を揺らすさらさらという音が聞こえてきます。
土の匂い、草の気配。
安全に守られたその場所で、ただ、ゆったりと腰を下ろしています。
慈雨を招き、洗い流す
やがて、遠くの方でかすかに雷鳴が響きます。 風の匂いが少し変わり、空から清らかで柔らかな雨が降り始めました。
その雨は、冷たくはありません。
自分の皮膚に優しく触れ、そこから体の中へと、まるで乾いた土に水が染み込むように、静かに浸透していきます。
頭の奥の重さ、目の奥の疲れ、喉、肩、背中、そして胸の奥。
温かい雨が内側を巡るたび、日々の生活で知らず知らずのうちに絡まっていた糸がほどけ、古い疲れや滞りが、洗い流されていくのを感じます。
緑の匂いと、雨に濡れた土 の匂い。 それらを胸いっぱいに吸い込み、吐き出すごとに、体の中の不要なものが雨水とともに流れ出て、大地へと還り、浄化されていきます。
ただ、心地よさに身を委ねます。 十分だと感じるまで、この雨の音と、洗い流される感覚をじっと味わいます。
光を降ろし、ここへ戻る
心がすっきりと凪いできたのを感じたら、自分を包んでくれたこの庭と、洗い流してくれた雨に、静かに感謝を伝えます。
すると、雨はゆっくりと上がり、雲の切れ間から、柔らかな光が差し込んできます。
光が庭の植物たちを照らし、手や腕、頭、おでこ、そして全身に柔らかな光が優しく当たるのを感じていきます。
その光の温もりを感じながら、自分の呼吸へと意識を戻していきます。
手足の先を少し動かし、ゆっくりと目を開けて、今いるこの部屋、この時間へと戻ります。
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梅雨の時期の静かに降る雨の日に、私自身の調律としてよく行っている小さな実践です。
梅雨に降る雨は慈しみの雨。ただ淡々と聞こえるリズム。
雨が降ったから取りやめる予定。
空いた時間。少し窓を開けて、雨の音を聞く一時。
外の庭が瑞々しく潤うのと同じように、自分の内なる庭にも雨を降らせて命を養う。
この恵みの雨の中、私の中に存在するどこかが、静かに息を吹き返していくのだと感じています。

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